温泉の効能

もくじ

目次

物理的作用

温熱

温熱による効果についてですが、簡単に言うと温水につかると体が温まる事により効能があります。

何故、体が温まると体に良いのかというと、温水に入る事による体温上昇がHSP(Heat Shock Protein)の生成を高め事が体に良いという研究結果があります。

また一説には、体温が1℃上がると人間の免疫力は500〜600%もアップするとも言われています。

体が冷えると病のもととなり、逆に温めると健康のもとというわけです。

ヒートショックプロテインとは

HSP(ヒートショックプロテイン)とは、1960年代に発見された紫外線やストレスから細胞を守り、日焼けなどの炎症を抑えたり、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質の事で、免疫細胞の働きを強化したり、乳酸の発生を遅らせるなどの力も持っています。

体を守り、痛んだ細胞を修復する体の守護神的なこのタンパク質を体内に増やす事で体のケアをしてくれるとても体にとって重要な役割を持っています。

ヒートショックプロテイン(HSP)の増やし方

正しい入浴方法をとることで効果的にHSPを増やす事ができます。

HSPは体温を38度ぐらいまで上げ保温することによって体内で作られます。

一般的な平均体温は36.5度程度ですので体温を1.5度アップをお湯につかることで目指します。

お湯の温度は40〜42度ぐらいが良いとされています。

高温すぎると逆効果になります。

40〜42度のお湯に10分程つかっていると体温は1度ほど上昇しますのでそのまま合計20分程お湯につかることで体温が1.5度ほど上昇して38度ぐらいになります。

入浴後は体を冷やさないことも大切です。

入浴後徐々に体温は下がっていきますが増加したHSPは1週間ほど体内に残りその効果を発揮します。

温度による効果の違い

熱い

熱い湯は交感神経を刺激し、神経系や循環器系を興奮させる作用があります。

ぬるい

ぬるい湯は副交感神経に作用して鎮静作用をもたらす効果があります。

浮力

人体の比重はおよそ1.036で、温泉に浸かることにより体重は約20分の1以下の無重力に近い状態になります。

この様な浮力を受けた状態では体内の筋肉が緩み、関節にも負荷がかからないので筋肉や関節の障害、神経麻痺やリウマチなど運動機能に障害がある人も楽に体を動かすことができ、機能回復のリハビリテーションにも効果的です。

また無重力に近い状態では血液凝固系n抑制とプラスミン活性の増強が引き起こされ、血栓を溶かす作用を強める働きをもたらします。

粘性・水圧

水中では水の粘性により抵抗を受け、体を支えやすいことに加え摩擦抵抗も大きく、水中運動をすることにより安全に大きなエネルギーを消費できます。

また、水中では全身に水圧がかかり、体表面の血管が圧迫されて血液がたくさん血管に戻り、肺の横隔膜が圧迫されて呼吸数が増幅するなど、心肺への負担が大きくなりこれが心肺機能の向上につながります。

化学的作用

入浴

含有成分のある温泉に浸かることで皮膚を通して成分を経皮吸収ことにより泉質によって異なるさまざまな薬理作用があります。

温泉の体におよぼす影響については、効能と同時に、入浴を控えなければならないいわゆる禁忌症(きんきしょう)にも注意が必要です。

飲泉

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